【12月2日 AFP】中国がオーストラリア産ワインの輸入に反ダンピング措置を適用したことをめぐり、米国や台湾は2日、窮地に立たされた豪ワイン産業への支持を表明し、豪産ワインを消費することで中国による制裁の影響を軽減させると約束した。

 中国は先月27日、豪産ワインに反ダンピング関税を課す方針を発表。これにより豪産ワインは、中国で最大212%の関税対象となっている。

 これを受けて豪を支持する米国や台湾などは、豪産ワインの輸入を約束。台湾外交部長(外相)はツイッター(Twitter)に豪との連帯を表明した。

 米国家安全保障会議(NSC)も「ホワイトハウス(White House)で今週開かれる祝賀会で、豪産ワインが振る舞われる予定だ」と明かし、「中国のワイン愛好家らは気の毒だ、中国政府による豪ワイン醸造業者への高圧的な関税のせいで損をするのだから」とコメントした。

 また19か国の議員らから成る「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」の構成員らも豪への支援を表明し、ニュージーランド産ワインやノルウェー産アクバビット、日本酒から豪産ワインに切り替えるとする人もいた。

 香港ではツイッターで「#SolidaritywithAustralia(豪との連帯)」がトレンド入り。英国に亡命した民主活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー、Nathan Law)氏も「あまり飲まない方だが、私も豪産ワインのボトルを買いに行かないと、という気になっている」と話した。(c)AFP