【12月6日 CGTN Japanese】中国北部の各地では最近、広い範囲で雪が降り、雪景色やウインタースポーツを楽しむ「氷雪観光」のシーズンが始まりました。

 2022年北京冬季五輪の雪上競技のメイン会場となる河北省(Hebei)張家口市(Zhangjiakou)崇礼区には大型のスキー場が7カ所あり、ゲレンデのコース数は169本で総滑走距離は162キロとなっています。うち15コースは、国際スキー連盟の公認です。冬季五輪の開催に合わせて、同区は氷雪のまちづくりに全力を挙げ、3万人近い雇用を創出しています。現在、区民の4人に1人がスポーツ産業関連の仕事をしていて、区民の所得拡大を大きく促しています。例えば、スキー指導員の1時間のマンツーマンレッスンの料金は100~200元(約1580~3200円)です。指導員の月収は1万元(約15万8000円)を軽く超えるそうです。2018~19年の雪シーズンに同区を訪れた観光客は延べ281万人で、観光収入は20億5000万元(約325億円)に上りました。

「中国氷雪観光発展報告2020」によりますと、中国のウインタースポーツ関連企業は6600社超で、うち有限責任会社の割合は70%を超えています。企業の29%は登録資本金が1000万元(約1億5800万円)以上となっています。2018~19年の氷雪シーズンの氷雪観光者数は延べ2億2400万人で、観光収入は3900億元弱(約6兆1845億円)に上りました。2022年には氷雪観光者数が延べ3億4000万人、観光収入が6800億元(約10兆7832億円)に上ると見込まれています。氷雪観光は、中国の冬季観光と氷雪経済における「核心エンジン」となるでしょう。(c)CGTN Japanese/AFPBB News