【12月2日 CGTN Japanese】「コロナ後に目指すべき世界秩序と中日両国の役割」をメインテーマとする第16回北京‐東京フォーラムが11月30日から12月1日にかけて、同フォーラムとして初のオンライン形式で行われました。各界の専門家、有識者、メディア人ら300人が出席し、政治と外交、経済と貿易、安全保障面など毎年注目を集める話題に加え、新型コロナ関連の課題に重点を置いた討論が繰り広げられました。

 中国側からは政府を代表して王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長からあいさつのビデオメッセージが送られました。王外交部長は、今年のフォーラムで発表された調査結果の中で日本の対中好感度がさらに低下したことに触れ、「情報化とスマート化の新時代において、大衆とソーシャルメディアは両国の人々の相互認識と感情に大きく作用している」としました。そのうえで、両国メディアがなすべき責任について、「まずは真実を追求することだ。両国のメディアは相手国について報道する際、実際の状況を完全に示すべきだ。今日の中国は国を挙げて貧困脱却の堅塁攻略戦に勝利している。また、新しい発展理念でエコ文明を建設し、グリーン、低炭素、持続可能な発展の道を断固として歩んでいる。そして、腐敗に反対し、清廉潔白であることを呼びかけ、党の気風と政治の気風はいっそう清らかになっている。これらの事実を、日本メディアは客観的に報道する必要がある。次に、善意を伝えることだ。メディアは両国民衆の平和的共存と代々続く友好に影響を与えている。両国の社会制度と理念の食い違いを乗り越え、より包摂的で友好的な態度をもって、両国人民の相互理解と相互認識を推進すべきである。最後に、未来を共に創ることだ。両国のメディアは未来を見据えて両国協力のプラスエネルギーを凝集させ、アジアと世界発展の新たな姿を報道すべきだ」と述べました。

 開幕式では、中国国際出版集団総裁の杜占元(Du Zhanyuan)氏が中国側を代表してあいさつに立ち、「中日両国は新型コロナの収束、経済・貿易協力、人的交流、およびグリーン発展などの面において多くのコンセンサスと成果を得ている。両国の協力が世界の課題解決にヒントを示し、両国共栄のための新たなチャンスが生まれることを期待している」と述べました。

 また、元国連事務次長でフォーラムの日本側実行委員長である明石康氏は、「今年のフォーラムでは重要性が増したデジタル技術の将来や新型コロナ収束などの話題について、互いの経験と知恵を交換したい。平和で安心できるアジアと世界の構築のために、歴史的な一歩を踏み出すことを一緒に誓いたい」と示しました。

 開幕式ではまた、国務院新聞弁公室主任の徐麟(Xu Lin)氏と、フォーラムの最高顧問を務める元内閣総理大臣の福田康夫氏がそれぞれ基調講演を行いました。

 徐主任は新時代に適した中日関係の構築について、「複雑さが増す世界情勢は新たな中日関係構築の重要性を際立たせている。両国は食い違いや敏感な問題について善処し、共通の利益を開拓して一国主義と保護主義に対峙(たいじ)し、開放型世界経済と国際協力システム開発を擁護することに尽力する責任がある」と呼びかけました。

 福田元総理は、世界の発展が不安定な時期になすべきこととして、「第一に、大国の政治指導者が平和を守る決意を持つこと。第二に、世界の指導者が現在の国際秩序の補強と発展こそが正しい選択であると確信し行動すること。第三に、米中双方が相手の思考や意思決定などの方法を研究し、よりよく知り合うこと」が必要であると挙げました。

 今回のフォーラムは2日間にわたって行われており、メインテーマにまつわるパネルディスカッションの他、新型コロナ、政治と外交、経済、メディア、デジタル、安全保障面の分科会が順次開かれています。最終日には、フォーラムの内容に基づいた共同声明が発表される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News