【12月6日 CNS】中国公安省は11月、全国153都市で押収した違法な銃火器類、火薬類などの廃棄処分を一斉に行った。6万9000丁の銃をはじめ多数の爆発物、雷管などを安全に処分した。

 11月17日、山東省(Shandong)の泰山鋼鉄集団公司の溶鉱炉に、エアライフル、猟銃、短銃などが一斉に放り込まれた。今回の一斉廃棄行動は山東省済南市(Jinan)をメインの処分場とし、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)包頭市(Baotou)、湖南省(Hunan)湘潭市(Xiangtan)、雲南省(Yunnan)玉溪市(Yuxi)、甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)の各方面に中心処分場を設置。他の148都市にも処分場を設けた。

「山東省では2年続けて銃や爆発物を使った犯罪が1件もなく、銃や爆発物の取り締まり実績は7年連続で全国の上位にランクされている」。山東省公安庁の范華平(Fan Huaping)長官は胸を張る。山東省では昨年以降、銃や爆発物、危険な化学製品に関して1230件を立件し、約1800人の容疑者を逮捕。銃6089丁、火薬類6300キロ、危険な化学製品約110トンを押収している。

 中国公安省は今年から3年間の集中取り締まりプロジェクトを開始。これまでに全国で銃6.7万丁、爆発物110トンなどを押収し、1~10月の銃による犯罪は前年同期比で13.3%減少、爆発物による犯罪は19.2%減少した。

 市民からの通報で946件の事件が解決され、45.3万元(約720万円)の報奨金が支払われている。(c)CNS/JCM/AFPBB News