【12月2日 Xinhua News】中国国家航天局によると、月探査機「嫦娥(Chang'e)5号」が1日午後11時11分(日本時間2日午前0時11分)、月への軟着陸に成功した。月の表側の西経51・8度、北緯43・1度付近の予定のエリアに着陸し、その様子を捉えた画像を地球に送信した。

 1日午後10時57分(日本時間同11時57分)、嫦娥5号の着陸機と離陸機が月面から15キロの地点で7500ニュートンエンジンを点火し、動力降下を開始。周回速度を毎秒約1・7キロからゼロまで徐々に減速した。

 探査機は姿勢を速やかに調整しながら月面に徐々に接近し、障害物を自動検知して着陸地点を選定すると、障害物を避けてゆっくりと垂直降下を開始、月の表側の「嵐の大洋」として知られる地域にあるリュムケル山の北側に着陸した。着陸までの一連の過程を、着陸機に搭載したカメラが撮影した。

 その後、着陸機は地球からの制御で太陽電池パネルと指向性アンテナの状態検査と設置を行った。これから約2日間、月面でサンプル採取を行う。(c)Xinhua News/AFPBB News