【12月2日 AFP】テニスの四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)の開幕日が、新型コロナウイルスの感染防止措置を理由に3週間遅れの2月8日に延期されると、仏スポーツ日刊紙レキップ(L’Equipe)が報じた。同大会をめぐっては、選手の到着時期と豪メルボルンでの隔離に関する交渉が2日も続けられた。

 同紙が確認した計画によれば、開催地メルボルンのあるビクトリア(Victoria)州は来年1月15日から17日に海外選手の入国を認め、選手は14日間の隔離義務期間中、練習を行うことができるという。

 オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)は報道についてコメントしなかったが、協会のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)最高経営責任者(CEO)氏は前日、もともと同18日から31日に開催予定だった大会の計画は間もなく明らかになると発言していた。

 タイリーCEOは当初、選手には12月中旬からオーストラリア入りして2週間の隔離義務を消化し、その後に例年通り前哨戦に出場してもらいたいと考えていた。

 しかし、ビクトリア州のダニエル・アンドリュース(Daniel Andrews)州首相は、1月上旬からしか選手の入国を望んでいないと伝えられており、そうなれば、当初の開幕予定日の前に前哨戦を開催することは不可能になるとみられる。

 アンドリュース州首相はこの日、大会の開催に全力を注ぎ続けているものの、新型ウイルスの第2波を防ぐ数か月間のロックダウン(都市封鎖)措置が明けたばかりの同州の安全が最優先だと述べた。

 全豪オープンの開幕が2月8日になれば、選手の隔離が明けた後に1週間の前哨戦を開催することが可能になるが、知名度の高い男子の国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2021)は中止を余儀なくされる大会の一つになる可能性が高い。(c)AFP