【12月2日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)について、全チームが10試合を戦う形へグループステージの方式を変更することを、欧州サッカー連盟(UEFA)が検討する見通しだと、1日に英紙タイムズ(Times)が報じた。

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 報道によると、UEFAが有力候補として考えているのは「スイス方式」で、出場32チームを一つのリーグとして、各チームが抽選で決まった10チームと対戦。16位までが決勝トーナメントに進出し、1回戦は1位と16位、2位と15位というように、米プロバスケットボール(NBA)のプレーオフと同じ形で対戦が組まれる。17位から24位のチームはヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)の決勝トーナメントにまわる。

 新方式は2024年からの採用を目指し、グループリーグの消化試合を減らしつつ、ビッグクラブ同士の対戦を増やすのが目的だが、スーパーリーグ構想に賛同した強豪がチャンピオンズリーグから撤退するのを防ぐ狙いもあるとみられる。

 現在のチャンピオンズリーグは、32チームを4チームずつの8グループに分け、上位2チームが大会の、3位がヨーロッパリーグの決勝トーナメントに進出する方式を採用している。2019年には8チーム×4グループで最低14試合を行う方式が提案されたが、こちらは却下された。

 欧州29か国を統括するヨーロピアン・リーグス(European Leagues)のトップを務めるラース・クリステル・オルソン(Lars-Christer Olsson)氏は、今回の提案の方が合意を得られる「現実味」があると話している。

 しかし、すでに過密状態の欧州の日程に、チャンピオンズリーグ4試合が追加で組み込まれることになれば、選手の体を懸念する声はさらに高まるとみられる。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で昨季の閉幕が遅れた分を取り戻そうと、今季は各国で試合が詰め込まれており、主要リーグではけが人が増加している。(c)AFP