【12月2日 AFP】中国の無人月面探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」が1日、月面への着陸に成功した。国営メディアが伝えた。月の土壌を採取し、地球に持ち帰るミッションの達成に一歩近づいた。

 新華社(Xinhua)通信は中国国家航天局(CNSA)の発表として、嫦娥5号が「1日夜、月の表側に着陸した」と伝えた。

 中国政府は軍が運営する宇宙開発計画に巨額の資金を注ぎ込んでおり、2022年までに有人宇宙ステーションを運用し、将来的に有人月面探査を行うことを目指している。

 嫦娥5号は月の岩石や土壌を採取し、月の起源や形成、月面の火山活動についての研究に役立てることを目指している。成功すれば、中国は1960~70年代の米国と旧ソ連に続き、世界で3番目に月の土壌サンプルを地球に持ち帰る国となる。(c)AFP