【12月2日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)がこのほど発表したデータによると、物流インフラ整備の進展に伴い、海外消費者も宅配便を早く受け取れるようになっている。中国最大級のネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」の終了から1週間で、すでに18カ国の消費者が相次いで中国からの宅配便を受け取った。最短は山東省(Shandong)威海市(Weihai)から韓国平沢市に翌日配達されたケースで、最長だったのは中国からブラジルまでの6日間だった。

 同グループ傘下の越境ECプラットフォーム「全球速売通」(アリエクスプレス)は物流会社の菜鳥網絡(Cainiao Network)科技と提携し、小口貨物から大型・重量貨物までをカバーする越境物流ソリューションをグレードアップさせ、「双11」期間のスムーズかつスピーディーな越境EC物流を確保しただけでなく、多くの国・地域で配達のスピードアップを実現した。

 今年の「双11」期間にアリエクスプレスが海外へ発送した最初の荷物はウクライナの消費者が注文したリュックサックで、注文からわずか15分後に中国国内の倉庫から出荷され、ウクライナ行きのチャーター機に積み込まれた。

 アリエクスプレスで購入された中国の商品はいずれも7日以内に消費者の手元に届けられた。スペイン、ロシア、タイへの最初の宅配便はいずれも5日以内に配達された。英国、フランス、サウジアラビア、ラトビア、シンガポールへは6日以内、エストニア、フィンランド、ポーランド、スイス、イスラエル、アラブ首長国連邦へも7日以内に配達が完了した。

 同グループのデータによると、今年の「双11」では海外倉庫から出荷される商品が人気を集めた。セール開始からわずか1分で、海外倉庫商品の成約額は前年の1時間分に達した。アリエクスプレスが菜鳥網絡科技と共同で欧州5カ国に設立した海外倉庫は欧州連合(EU)に加盟する25カ国をカバーしており、倉庫のある国で3日、欧州全域で7日という配達日数を実現している。(c)Xinhua News/AFPBB News