【12月2日 Xinhua News】米不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)がこのほど発表した「国際消費中心都市発展指数報告」によると、上海市が中国本土の国際消費中心都市ランキングで首位に立ち、上海市静安区が中国の中心商業地トップ10で第1位となった。

 報告ではニューヨークやロンドン、東京、パリなどの伝統的な国際消費中心都市と、バンコクやドバイをはじめとする新興国際消費中心都市を中核指標に設定。19年末時点の国際的な消費に関するデータをふるいにかけ、六つの角度から中国本土の国際中心都市を整理し、国際消費都市は①国際的な製品とサービスを有するだけでなく、世界中の消費者も引き付ける②消費資源の集積地として、消費財の膨大な供給体制を確立している③世界消費市場のバロメーターとして影響を及ぼす範囲が広く、消費を先導、けん引し、輸出する力が大きい-といった三つの要件を備えるとした。

 六つの角度からみると、国際消費中心都市を形成する上で都市ごとにさまざまな特徴が浮かび上がった。中でも上海は優位性を誇る都市の経済基盤、世界的ブランドの進出数、国際的な人口吸引力などの指標が「都市の繁栄度」と「商業の活発度」でトップとなり、今回発表された国際消費中心都市10都市ランキングで首位に立った。

 報告では都市研究をもとに、上位10都市から最も影響力のある中心商業地のある市街地を選んで調査し、その結果「世界的ブランドと外資系大手企業の集積地」である上海市静安区が中心商業地トップ10で第1位となった。1~10月の同区の社会消費財小売総額は前年同期比18・5%増の1006億9100万元(1元=約16円)だった。(c)Xinhua News/AFPBB News