【12月1日 AFP】アルゼンチンラグビー協会(UAR)は1日、過去に「差別的かつ外国人嫌悪」のツイートをしたとして、同国代表のパブロ・マテーラ(Pablo Matera)から主将の座を剥奪し、他2選手と共に出場停止処分を科した。

 2週間前に行われた南半球対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)第3節で、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)から初勝利を飾ったばかりのアルゼンチンだが、協会はマテーラをキャプテンから降ろし、LOのギド・ペティ(Guido Petti)と控えHOのサンティアゴ・ソシノ(Santiago Socino)と共に出場停止処分にした。

 2011年から2013年にかけて投稿された問題のツイートが明るみに出たことを受け、UARは「プーマス(Los Pumas、アルゼンチン代表の愛称)の選手がソーシャルメディア上に投稿した差別的かつ外国人嫌悪の発言を断固否定する」と発表した。

 マテーラは現在は削除されているツイートの中で、自分の車で「黒人をひく」とつぶやいたり、ボリビア人やパラグアイ人を軽蔑したりしていた。チームは投稿が10年近く前のもので、「3人が現在のプーマスのメンバーとして示している品位を表すものではなかった」としながらも、処分を下す必要があったと説明した。

「アルゼンチンラグビー協会は、いかなる類いの憎悪発言も強く非難すると同時に、そうした考えを発する選手が国を代表することは許されないと考えている」

 マテーラは自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、「深く恥じている」「自分が書き込んだ野蛮な言葉で傷ついた皆さんに謝罪する」と投稿した。

 UARは関係者に対して、マテーラに代わる主将候補を提示するように指示した。アルゼンチン代表は今週末にワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)戦を控えている。(c)AFP