【12月1日 People’s Daily】10月末から11月初めにかけて、上海の国立展示コンベンションセンターが賑(にぎ)わっていた。中国の企業は仕入れに忙しく、外国の企業は販売に忙殺されていた。第3回輸入博覧会(CIIE2020)の取引の会場は、今の中国市場の活気を現している。

 北京で貿易会社を経営する楊勇喜(Yang Yongxi)氏は、「わが社はスペインの豚肉業者とアルゼンチンの牛肉業者と合計5000万米ドル(約52億円)以上の購買契約を結んだ。展示会期間中に約2億ドル(約208億円)を発注する予定で、年間取引総額の20%を占める」とうれしそうに語った。

 CIIEに3回連続で参加した恒大農牧の展示コーナーは、初日から多くの来場者で賑わい、世界各地からの高品質な輸入食品が注目を集めていた。

 中国企業の強力な購買力を期待して、外国企業は最新の商品と技術を持参した。

 独ボッシュ(Bosch)傘下で欧州最大の家電メーカーであるBSHは、キッチン換気扇の新製品を売り出している。このリフト式キッチン換気扇は、革新的な技術を採用し、中国料理の油煙の問題を効果的に解決するもので、独自の内部循環モードは、フィルター芯を使用して油汚れをきれいな空気にろ過するという。

「中国はBSH家電にとって最も重要な市場の1つ。私たちは中国のマーケットに非常に自信を持っています。中国の消費者たちは革新的な製品に非常に敏感で、間違いなく世界をリードします」。BSH家電グループグレーターチャイナの唐善達(Tang Shanda)社長は、「このようなハイエンドで革新的な製品をCIIEという重要なプラットフォームに配置し、中国でデビューさせることは非常に適切な選択だと考えています」と述べた。

 今回の輸入博覧会の開催は、中国が必要としていることであり、世界もそれを期待していることでもある。「来年、また来ます!」多くのビジネスリーダーが記者団にこう語っていた。

 中国の経済発展の質がますます高くなり、開放の扉がどんどん広く開かれていく中で、中国市場は世界の市場、共有の市場、みんなの市場になりつつある。次々と新しいウィンウィンの物語を鮮やかに伝えている。(c)People's Daily/AFPBB News