【12月1日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)時代にファイナル制覇を果たしたオーストラリア人選手のアンドリュー・ボーガット(Andrew Bogut)が1日、15年間に及ぶ現役生活からの即時引退を発表した。

 2005年のNBAドラフトでミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)から全体1位指名を受けた36歳のボーガットは、新型コロナウイルスによる中断期間に将来をじっくり考えたといい、自身のポッドキャストで「この決断は容易ではなかったが正しいと思う」と述べ、「プロバスケットボールから即座に引退する」と表明した。

 近年はけがによる慢性的な痛みとの闘いが続き、このオフシーズンには2度の手術を受けたといい、「この2年間は自分にとって試練だった。ただ朝ベッドから起きて、練習や試合に行くだけでつらい日もあった」と明かした。

「おそらく2018年以降、この体は糸一本でつながっている状態だった」「2019-20シーズンには、その糸が完全にすり切れてばらばらになってしまった」

 一時は母国代表として東京五輪を目指していたが、今は自身の健康状態を最優先にしたいとしている。

 ボーガットは13年間に及ぶNBAでのキャリアを経て、2018年に豪ナショナル・バスケットボールリーグ(NBL)のシドニー・キングス(Sydney Kings)と2年契約を結んだ。

 213センチの長身を誇るビッグマンとして活躍したボーガットは、バックスからトレードでウォリアーズに移籍した後、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)やクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)などでもプレー。2018-19シーズンはNBLの年間最優秀選手(MVP)に選出された。(c)AFP