【12月1日 AFP】スウェーデン体操連盟(SGF)は30日、10代のジュニア選手が練習や大会に臨む際にどの性別で参加するかは本人の判断に委ねる方針を示した。またトランスジェンダーの10代選手も、ジュニアレベル(13歳から18歳、種目ごとに異なる)まで、自由にカテゴリーを選択できるという。

 連盟は夏に「性自認と性別の表現の問題に関して深い議論」を行った結果、今回の決断に至ったと説明し、「具体的にいえば、法律上の性別、性自認もしくは性別の表現に関係なく、練習や大会では自分で選択したグループに参加することを歓迎するものである」と発表した。

 また、日刊紙ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)の取材では、国際規則に従う必要があるシニアには、今回の新ルールは適用されないと述べている。

 10月にはスウェーデンのLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)権利団体「RFSL」が、子どもや若者に焦点を絞ったトランスジェンダーのスポーツ選手に関する報告書を発表しており、同団体の要求に応じたのは体操連盟が初めてとなる。

 RFSLによれば、トランスジェンダーの若者は多くの競技で疎外感を覚えており、サッカーやスケートなど他の競技団体も、より「包括的」な新たなガイドラインを適用する準備に入っているとされている。(c)AFP