【12月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)は30日、前日のアーセナル(Arsenal)戦でDFダビド・ルイス(David Luiz)と頭同士で激突したFWラウル・ヒメネス(Raul Jimenez)について、頭蓋骨を骨折していたと発表した。

 ウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)が2-1でアーセナルに勝利した一戦で、メキシコ代表のヒメネスは、ピッチで10分にわたり治療を受けた後、病院に搬送された。クラブによれば、今後数日間は観察下に置かれるという。

 一方のルイスは、頭に巻いた包帯に血をにじませながらプレーを続けたが、ハーフタイムに交代した。

 アーセナルのミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督は、ルイスに脳振とうの兆候は一切なく、交代させたのは本人が切り傷を心配していたためだと説明し、プレーを続けさせた自身の判断を擁護した。

 しかしながら今回のアクシデントで、サッカーでも脳振とうによる交代を導入すべきだという声が再び上がっている。ラグビーでは、選手が脳振とうのチェックを受けている間、一時的な交代が認められている。

 サッカーの規則を作成する国際サッカー評議会(IFAB)は、脳振とうによる交代の試験運用に意欲的で、イングランドサッカー協会(FA)も今季のFAカップ(FA Cup 2020-21)での導入を目指している。(c)AFP