【11月30日 AFP】29日に行われたスペイン女子サッカーの試合で、3部リーグの選手が先日死去したサッカー界のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏に対する黙とうを拒否する出来事があった。

 29日に行われた1部デポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)との試合で、ビアヘス・インテリアス(Viajes Interrias FF)のパウラ・ダペーニャ(Paula Dapena)はチームメートが25日にこの世を去ったマラドーナ氏に1分間の黙とうをささげる中、後ろを向いて座り込み、マラドーナ氏を悼むことを拒否した。

 ダペーニャは地元メディアに対して、「彼の実績や、素晴らしいサッカーの才能はみんな知っている」としながらも、マラドーナ氏は虐待者だったなどと指摘。「25日は女性に対する暴力撤廃の国際デーだったのに、誰も何もしなかった」「女子選手であるには、まず人間である必要があり、技術以上に価値観を持たなくてはならない」と話している。

 試合は0-10でビアヘス・インテリアスがデポルティボに敗れた。(c)AFP