【11月30日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは29日、第10節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はアウェーでチェルシー(Chelsea)と0-0で引き分けて首位に浮上し、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はFWエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)の2ゴールでサウサンプトン(Southampton FC)に3-2で逆転勝ちした。

 見せ場を欠くロンドンダービーを引き分けたトッテナムは、得失点でリバプール(Liverpool FC)を上回り首位を守っている。

 リーグ戦で9試合負けなしのトッテナムを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、攻撃の姿勢をほとんど見せない慎重な戦術を採用し、かつて率いた古巣をいら立たせたことに満足した様子だった。

 モウリーニョ監督は「互いをリスペクトし合う試合だった。きょうはどちらもギャンブルに出ず、どちらも試合の方向性を変えようとしなかった」とコメントした。

「私は首位に立っているという感覚が好きだ。昨シーズンは難しい立ち位置からの出だしとなったが、満足している」

 西ロンドンでの一戦が単調であったのと好対照に、ユナイテッドは敵地セント・メリーズ(St Mary's Stadium)で2点のビハインドから劇的な逆転勝利を収めた。

 ヤン・ベドナレク(Jan Bednarek)とジェームズ・ウォード・プラウズ(James Ward-Prowse)にゴールを決められ、前半を優位に進められたユナイテッドは惨敗という結果に向かいつつあった。

 しかし、後半から途中出場したカヴァーニがユナイテッドに逆転劇をもたらした。

 ブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)の得点をお膳立てした33歳のカヴァーニは、相手に当たった味方のシュートに合わせて同点弾をマークすると、試合終了間際にも逆転弾を挙げた。

 10月にフリートランスファーで加入してからこれが3ゴール目となったカヴァーニの活躍で、ユナイテッドは公式戦の連勝を4に伸ばした。

 リーグ戦でのアウェー8連勝というクラブ新記録を樹立したユナイテッドは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場権が与えられる4位と2ポイント差の8位に浮上している。(c)AFP/Steven GRIFFITHS