【11月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、今月3日の米大統領選後初めてテレビのインタビューに応じ、今後も絶対にジョー・バイデン(Joe Biden)氏に敗れたと認めず、選挙で大規模な不正があったという陰謀論を捨てることもないと述べた。

 トランプ氏はFOXニュース(Fox News)のマリア・バーティロモ(Maria Bartiromo)氏に、「あなたが私の考えを変えることはなさそうだ。私の考えは6か月変わらない」と述べた。

 トランプ氏は今回も証拠を示すことなく、「今度の選挙は不正があった。この選挙は全部いんちきだ」と述べた。「われわれがこの選挙に容易に勝った」

 45分間のインタビューのほとんどはトランプ氏が一方的に不正な選挙だったと証拠を示すことなく語るもので、バーティロモ氏が口を挟む場面はほとんどなかった。

 トランプ氏が米国の選挙制度の正当性を攻撃するという前代未聞の行動を取っているにもかかわらず、同氏の訴訟チームは法廷での審理に耐える証拠を何一つ提出できておらず、米国各地の裁判所で次々と訴えを棄却されている。

 トランプ氏は、「われわれは証拠を提出しようとしているが、判事たちがそうさせない」 「われわれは頑張っている。非常にたくさんの証拠を持っている」と述べ、「われわれの主張は最高裁で審理されるべきだ。どうにかして最高裁まで行かなければならない。さもなければ、何のための最高裁かということになる」と問いかけた。

 1期のみの大統領としての任期が終わりに近づいているが、トランプ氏は法廷闘争をやめる具体的な時期について「私が日付を言うことはない」と述べ、明らかにすることを拒んだ。

 勝ち目はあるのかと聞かれたトランプ氏は、「勝つことを望んでいる」と答えた。(c)AFP