【11月30日 AFP】20F1第15戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2020)は29日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が優勝を果たしたが、ハース(Haas F1 Team)に所属するロマン・グロージャン(Romain Grosjean)の恐ろしいクラッシュによってレースは陰鬱(いんうつ)としたものになった。

 第14戦トルコGP(Turkish Grand Prix 2020)で最多タイとなる7度目の年間優勝を決めたハミルトンは、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を2位に、アレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)を3位に抑え、通算95勝目を挙げた。

 1周目でバリアーに激しく衝突したグロージャンは、肋骨(ろっこつ)の骨折と手足のやけどが疑われ病院に搬送された。このクラッシュによってレースが遅れた後には、レーシングポイント(Racing Point)のランス・ストロール(Lance Stroll)のマシンが横転するアクシデントもあったが、無事救出された。

 マクラーレン(McLaren)勢のランド・ノリス(Lando Norris)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)がそれぞれ4位と5位に続き、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)は6位、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は7位となった。

 また、メルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)はパンクに見舞われて8位に沈み、ルノーのエステバン・オコン(Esteban Ocon)は9位、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は10位でのフィニッシュとなった。

 今季11勝目を挙げ、総合2位ボッタスとの差を131ポイントにまで広げたハミルトンだが、レース後最初の反応はグロージャンの無事を安堵(あんど)するものだった。

 ハミルトンは「目にするのが非常にショッキングな映像だったが、彼があのような事態から脱出できたのは、F1と国際自動車連盟(FIA)の素晴らしい仕事ぶりを証明している」とコメントした。(c)AFP