【11月29日 AFP】新型コロナウイルスの影響を受けた異例の学期が終わりに近づき、クリスマス休暇が迫る中、英スコットランドのセントアンドルーズ大学(University of St Andrews)では、大規模検査施設に変わった体育館に学生たちが列をつくっている。

 数百年の歴史を持つ同大学は、スコットランド全域の学生を対象にした学期末前の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査の一環として、体育館に検査施設を設置した。

 この施設では毎日1500人の検査が可能で、学生たちは英政府がスコットランドに提供したラテラルフロー検査キットで検体を自己採取する。

 施設は来月18日まで利用可能で、休暇中に帰省を予定している学生には、3日あけて2回検査を受けるよう求めている。

 イングランドのコロナ対策を定める英政府と、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの自治政府は、学生のクリスマス帰省を認める計画を発表。

 いずれも帰省による感染拡大の可能性を最小限に抑えたい考えで、イングランドとウェールズは学生に対し、検査を受けた後、1週間の期間内に帰省するよう求めており、スコットランドはこの期間中の帰省の分散を計画している。(c)AFP/Stuart GRAHAM