【11月28日 AFP】ブルキナファソの大統領選でロシュ・カボレ(Roch Kabore)大統領(63)は27日、前日の公式結果で再選が大差で確定したことを受け、対立候補の野党党首から祝意を伝えられたことを明らかにした。

 ブルキナファソの国家独立選挙委員会(CENI)によると、22日に行われた第1回投票でカボレ氏が圧倒的過半数の票を獲得し、決選投票には至らなかった。

 同氏はツイッター(Twitter)で、27日夜に対立候補のゼフィリン・ディアブル(Zephirin Diabre)氏から祝辞を伝えられたことを明らかにするとともに、「ディアブル氏の申し入れには敬意を表する。私たちのような政治的指導者が身に付けた共和制の精神を体現している」と評価し、2人で撮影した写真を投稿に添えた。

 CENIが26日にカボレ氏の圧勝を発表すると、野党側は当初、選挙結果に異議を申し立てる権利を保持すると主張。カボレ氏のツイッターに先立ち、ディアブル氏が率いる最大野党・進歩変革連合(UPC)は公式ウェブサイトで、投票結果を「損ねた」重大な欠陥を指摘したいと述べていたが、その後、「さまざまな問題よりも国家の利益を優先することでブルキナファソの平和と安定、治安の維持を改めて目指すことにした」と明言した。

 世界最貧困国に数えられるブルキナファソは、イスラム過激派の活動に長年苦慮しており、選挙前には、紛争が発生するあらゆる可能性を防ぐために国際的な取り組みが強化されていた。(c)AFP