【11月27日 AFP】毒殺未遂に遭ったロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏は27日、欧州議会(European Parliament)の外交委員会にビデオ会議形式で出席し、ロシアへの経済制裁は、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を取り巻くオリガルヒ(新興財閥)に科すべきだと訴えた。

【解説】ナワリヌイ氏の毒物反応、コリンエステラーゼ阻害薬とは?

 ロシア政府が命じたとされる毒物投与の被害に遭い、現在ドイツで療養中のナワリヌイ氏は、従来経済制裁の対象とされてきた政府高官や軍人らは「決して欧州内に多くの資産や銀行口座を持っていない」と指摘。

 欧州が標的とすべきなのは、幾つものヨットを所有しEU内で投資をする、プーチン氏に真に近い新興財閥だと主張した。

 欧米諸国はナワリヌイ氏に対し、国家機関に関わる者でなければ入手が困難な軍用神経剤のノビチョクが用いられたと結論付けた。事件はロシアと欧州諸国、特にドイツとの関係悪化を招いている。(c)AFP