【11月27日 AFP】オーストリアにある「Fucking(フッキング)村」が、来年1月1日から「Fugging(フッギング)村」に名称を改めることになった。村の標識が特にソーシャルメディア上で笑いものになっていることに耐えられなくなった住民たちが、11世紀から続くともいわれる村名の変更をとうとう決断した。

 フッキング村は首都ウィーンの東方350キロにある。26日に公開された村議会の議事録で、村名変更が明らかになった。

 村には近年、入り口の標識前で写真を撮るため立ち寄る英語圏からの旅行客が増加。中にはわいせつなポーズで写真を撮影し、ソーシャルメディアに投稿する事例もあった。標識が窃盗被害に遭ったこともあるという。

 だが、村民の多数決で決まった改名を誰もが歓迎しているわけではない。地元紙には、「最近の人たちはユーモアのセンスを持ち合わせていないのか?」と嘆く読者の声が掲載された。

「ただで宣伝してもらっていたんだ。面白い村名であることを喜ぶべきだったのに」という投書もあった。

 ちなみに、フッキング村近郊の国境を越えたドイツ・バイエルン(Bavaria)州には「ペッティング(Petting)村」がある。(c)AFP