【11月28日 Xinhua News】中国物流購買連合会(CFLP)の24日の発表によると、1~10月の社会物流総額は229兆3千億元(1元=約16円)、価格変動を除く実質で前年同期比2・5%増となり、伸び率は1~9月を0・5ポイント上回った。物流需要は回復傾向が続き、第3四半期(7~9月)以降の水準を維持している。物流需要を分野別に見ると、工業物流が緩やかに増加し、輸入物流は改善が続き、消費者関連の新規原動力は勢いを増している。

 物流業の売上高は0・9%増の8兆4千億元となり、伸び率は1~9月を0・8ポイント上回った。倉庫保管業の売上高が緩やかに増え、郵便・宅配業が急拡大している。うち郵便・宅配業は15・4%増となり伸び率が1~9月を0・6ポイント上回った。10%以上の大幅増を保ち、物流業全体の売上高の持続的な回復を力強くけん引している。

 中国物流業景気指数は8カ月連続で拡大局面を維持し、10月も高水準となった。

 物流業の需要と供給がそろって成長している。10月の業務量指数は56・3、新規受注指数は56・7で、前月からそれぞれ0・2ポイント、0・8ポイント回復し、いずれも好不況の節目となる50を上回った。物流の需要と供給は共に上昇を続け、市場の活発度は一段と増している。

 需要の持続的な回復が価格を回復させている。10月の物流サービス価格指数は前月比1・5ポイントの大幅回復で50・4となり、2月以降で初めて50を上回った。物流市場の需給関係に改善が見られ、物流サービス価格の伸びもマイナスからプラスに転じた。

 企業の信頼感が高まっている。10月の事業活動期待指数は0・3ポイント回復の62となり高水準だった。物流企業は消費のピークを控えて産業の発展に対する自信を取り戻し、先行きを楽観している様子だ。(c)Xinhua News/AFPBB News