【11月27日 AFP】サッカー旧西ドイツ代表でキャプテンを務めたローター・マテウス(Lothar Matthaus)氏は、1986年と1990年のW杯(World Cup)決勝で対戦し、先日亡くなった元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏を、史上「最高の対戦相手」と評した。

 メキシコ市で行われた1986年W杯の決勝で、マテウス氏はマラドーナ氏を激しくマークしたが、心臓発作で25日に死去したマラドーナ氏は、傑出したパフォーマンスでチームを鼓舞。終盤に生まれたホルヘ・ブルチャガ(Jorge Burruchaga)氏の決勝ゴールはマラドーナ氏の華麗なパスが起点となっており、3-2で勝利したアルゼンチンが優勝を果たした。

 しかし、イタリアで行われた4年後の1990年大会では、マテウス氏がキャプテンを務めた西ドイツが決勝でアルゼンチンを1-0で下し、リベンジを果たしている。

 59歳のマテウス氏は、マラドーナ氏との試合は「大変でわくわくする勝負」だったと独紙ビルト(Bild)に語った。

「私の心に永遠にあり続ける思い出」「彼との対戦はいつも挑戦だった。人生の半分は彼と一緒で、私にとって最高の対戦相手だった」「60歳で亡くなるなんてあまりに早すぎる。その知らせにとても悲しくなる」

 マテウス氏はまた、マラドーナ氏が持つ才能に唯一匹敵するのは、現在のアルゼンチン代表のスーパースター、リオネル・メッシ(Lionel Messi)だけだと続けた。

「最高速のときでさえ、いつだってボールは彼のしもべだった。今日ではメッシでしか見られないかもしれないが」「彼にボールを渡さないようにするのが最善の策だった」 (c)AFP