【11月27日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が26日、同国ブエノスアイレス郊外の墓地に埋葬された。現地テレビ局が伝えた。

 ひつぎを乗せた車両は多くのファンが最後の別れを告げる中で、首都の中心部を通り抜けた。

 アルゼンチン国旗に覆われたマラドーナ氏のひつぎに早朝から大勢のファンが押し寄せた後、鳴り響くサイレンと先導する警察のバイクに囲まれた葬列は、大統領府周辺の通りを急いで走り抜けていった。

 この日の一般弔問は大統領府を囲んだ群衆が参列できるようにするべく時間が延長されることになっていたが、一部暴徒化したファンが中庭を占拠したことから、遺族と関係者によって途中で切り上げられた。さらに、イベントが大混乱に陥る恐れに直面する中で、警察とファンが街の中心部で衝突する場面もあった。

 葬列は大勢のファンが集まっていた7月9日大通り(9 de Julio Avenue)を避け、代わりに一気に高速道路に向かって首都を脱出。その後をバイクに乗った数十人のカメラマンが追い掛けていった。

 夜の帳(とばり)が下りる中、郊外にあるベラビスタ墓地(Bella Vista cemetery)で遺族や親しい友人が出席した簡素な儀式の後に、マラドーナ氏は安らかな眠りについた。(c)AFP