【11月27日 Xinhua News】中国山東省(Shandong)青島市(Qingdao)の国家ハイテク産業開発区でこのほど、2020年中国ロボット産業発展大会が「新たな試練に対応し、新たな技術を携え、新たなチャンスをつかむ」をテーマに掲げて開かれた。中国ロボット産業連盟(CRIA)が大会で発表した2019年中国産業用ロボット市場の統計データによると、19年の販売台数は18年からの減少傾向が続いたものの、依然として7年連続で世界首位に立った。また、自主ブランドの産業用ロボットの販売台数は小幅増を実現した。

 19年の中国産業用ロボット市場販売台数は前年比8・6%減の14万4千台、減少幅は前年から7・7ポイント拡大した。内訳は外資系ブランドの販売台数が12・2%減の9万9千台、自主ブランドが0・8%増の4万5千台だった。自主ブランドの伸び率はやや鈍化したとはいえ、引き続きプラス成長を保った。シェアは30・9%と2・9ポイント拡大した。

 CRIAの宋暁剛(Song Xiaogang)執行理事長は、市場全体で販売が落ち込む中、産業用ロボットを導入する主要分野でいずれも販売が減少したことを明らかにした。導入分野別にみると、電気・電子機器と器材製造が4年連続でトップとなり、19年の販売台数は8・9%減の4万2千台以上で全体の29・4%を占めた。自動車製造も依然として重要度が高く、19年の販売台数は17・1%減の3万3千台、シェアは22・9%に縮小した。

 自主ブランドの産業用ロボットに関しては、主要分野でのシェアは全体的に上昇傾向にあるものの、二大分野でのシェアは縮小。電気・電子機器と器材製造では4ポイント減の26・1%、自動車製造では1ポイント減の12・9%となった。

 市場の現状と業界動向をみる限り、20年の中国産業用ロボット市場は減少傾向に歯止めがかかり、一定程度のプラス成長に転換する可能性がある。そのうち自主ブランド産業用ロボットの販売伸び率は市場全体とほぼ同程度になるとみられる。(c)Xinhua News/AFPBB News