【11月26日 AFP】25日に60歳で亡くなったサッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏について、1986年のW杯(World Cup)メキシコ大会準々決勝で有名な「神の手」ゴールの被害者となった元イングランド代表GKのピーター・シルトン(Peter Shilton)氏は、「偉大さは持っていたようだが、スポーツマンシップはなかった」と話した。

 シルトン氏は英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)に対し、アルゼンチンが2-1で勝利した試合でマラドーナ氏が決めた2点のうち先制点となった問題のゴールについて、一度も謝罪がなかったことが気に入らなかったと語った。

「私が気に入らなかったのは、彼が一度も謝らなかったことだ」「どのタイミングでも、ずるをしたとは一度も言わなかったし、謝りたいとも言わなかった」

「代わりに彼は『神の手』というせりふを使った。あれは良くなかった」「偉大さは持っていたようだが、残念ながらスポーツマンシップはなかった」

 また、自身はイングランド代表として125試合に出場したシルトン氏は、「私の人生はディエゴ・マラドーナのそれと長く絡み合っているが、自分が望む形ではない」と続けた。

「だが、こんなにも若く亡くなったと聞いて悲しんでいる」「彼は対戦した中で間違いなく最高の選手だった。彼の家族にお悔やみ申し上げる」 (c)AFP