【11月26日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は25日、新型コロナウイルスの新規感染者数に大幅な減少がみられない限り、現行の感染対策を来年1月初旬まで延長する方針を表明した。ただし、現状では感染者が急減する見通しは立っていない。

 メルケル氏はドイツ全16州首相との協議後に記者会見し、私的な集まりの制限や飲食店の営業停止、レジャー・文化施設の閉鎖といった11月初めから導入している措置について、現在の感染者数を考慮すると解除はできないと言明した。

 また、少なくとも12月20日まで規制を延長するとした上で、「新規感染者数が非常に高い水準にあることから、予期せぬ減少がみられない限り、規制は(来年)1月初旬まで延長しなければならないだろう」と述べた。

 州首相らとの合意に基づき、国内の飲食店やバー、スポーツ・文化施設は引き続き閉鎖される。学校の対面授業と小売店の営業は引き続き認められる。

 また、12月1日から私的な集まりの制限人数は、現行の10人から2世帯5人までに引き下げられる。ただし子どもは人数制限の対象外となっている。

 このほか、特に大みそかに大勢が集まる状況を避けるため、公共の広場の一部では花火が禁止される。

 さらにドイツ政府は、感染拡大抑制策として来年1月初旬まで欧州各地のスキー場を閉鎖するよう欧州諸国に求めていく方針だ。(c)AFP