【11月26日 Xinhua News】中国の送電大手、国家電網傘下のチベット電力と北京、上海、重慶(Chongqing)、山東(Shandong)、河北(Hebei)など中東部11省市の省級電力会社はこのほど、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)でクリーンエネルギー消費の枠組み協定に調印した。チベット電力は2021~23年に61億キロワット時の電力をこれらの省市の電力会社に供給する。

 チベット側が供給するのは水力発電や太陽光発電などによるクリーンエネルギーで、重慶市は今後3年で17億5千万キロワット時、北京市は10億5千万キロワット時、山東省と陝西省(Shaanxi)はそれぞれ6億キロワット時、河北省(雄安新区含む)は4億5千万キロワット時の供給を受ける。

 北京市電力取引センター取引1部の金丁一(Jin Dingyi)氏は「チベットの電力を外部供給する枠組みでは、これまでで契約規模が最も大きく、経済収益が最も高く、供給を受ける省市が最も多い」と説明。協定実施により中東部のエネルギー消費量を標準炭換算で183万トン、二酸化炭素排出量を608万トン削減できるほか、チベット側にも約16億元(1元=約16円)の収益が見込まれるとし、良好な社会・経済効果を実現できると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News