【11月26日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)の成都華希昆虫博物館が8月に収集したトンボの標本の中から、世界最小種のハッチョウトンボ(Nannophya pygmaea)がこのほど、見つかった。同種が省内で発見されたのは今回が初めてで、世界最小となる体長15ミリ未満の個体も確認された。

 同館の趙力(Zhao Li)館長によると、ハッチョウトンボは体長が17~19ミリで、主に東南アジアや中国南部の熱帯地域に生息。これまでで最も小さいのは体長17ミリとされていたが、今回採集した成虫には体長15ミリ未満のものが含まれており、最小記録を更新した。

 趙氏は、今回発見した個体群が現在、中国国内で最も北に位置しており、独自に進化した可能性が高いと指摘。今回発見した四川省の楽山金口河地区は孤島に近い熱帯環境であるため、熱帯地区に元々生息していた同種が繁殖できた可能性があると分析した。(c)Xinhua News/AFPBB News