【11月28日 CNS】深緑色のボディーから中国で「緑皮車」と呼ばれる長距離寝台列車を改装した火鍋料理店が12日、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)成華区(Chenghua)二仙橋公園にオープンした。レトロさを感じさせる車体とエレガントにした店内の装飾が融合しており、利用客を楽しませている。

 緑皮車は2000年代初めまで長距離移動をする庶民の足として活躍。春節(旧正月、Lunar New Year)などの休暇の際は、学生や労働者がすし詰めの満員列車に1、2泊して故郷に帰った。寝台は3段式で車内にシャワーもないが、見知らぬ乗客同士がヒマワリの種をかじりながら気さくにおしゃべりする光景が見られた。

 近年は高速鉄道の普及に伴い姿を消しつつあるが、郷愁の念を感じる緑皮車の人気は根強く、各路線のラスト走行では多くの鉄道ファンが訪れ、車体をスーパーマーケットに改装するなどの再利用が各地で行われている。(c)CNS/JCM/AFPBB News