【11月25日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、新型コロナウイルスのワクチンができた場合は、接種をツアー大会出場の条件にするべきだと話した。

【特集】サー・アンディ・マレー~英国史上最高のスポーツマン~

 2021年の日程を考える上で、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴う課題を考えることが避けられない中、四大大会(グランドスラム)3勝を挙げているマレーは、春頃までには待望のワクチンが行き渡り、テニス界でも接種が義務化されるようになることを望んでいる。

 マレーは「多分、そうすべきだと思う。このスポーツのために、全選手が進んで接種することを願っている。もちろん全て安全だと証明され、臨床試験とかが済んで、深刻な副作用がないと分かるのが前提条件だが」とコメントした。

 ワクチンに関しては、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が接種を嫌うような発言をして話題を呼んだが、後に反対したわけではなく、接種の強制は好ましくないだけだと釈明している。

 マレーも接種を強制するのは難しいと認めた上で、選手の中の常識が勝ることに期待している。

「確かに難しいだろう。しかし彼(ジョコビッチ)が乗り気ではないという最初の発言から数週間して、出場に必要なことなのだとしたらやると言っている記事も読んだ」

「だから、男子プロテニス協会(ATP)や国際テニス連盟(ITF)が立場を表明するのを待たなくてはならないだろう。とはいえツアーが平常に戻るためなら選手は乗ると自信を持っている」 (c)AFP