米砂漠で謎の「モノリス」発見 正体めぐり奇説飛び交う
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【11月25日 AFP】米西部ユタ州南部の砂漠地帯で正体不明の金属製柱が見つかり、世界中の未確認飛行物体(UFO)ハンターや陰謀論者、映画監督スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)氏のファンらの想像力をかきたてている。
柱は三角柱の形状で、赤い岩の地面から高さ約3.6メートルにわたり突き出している。地元当局が18日、上空からオオツノヒツジの頭数を数えていた際に発見した。
調査のために着陸したユタ州公安局の職員らは、「地面に建てられた金属製のモノリス」を発見したものの、誰が建てたかを示すものは見つけられなかったという。公安局は23日の発表で、「許可なしに連邦当局の管理する公有地に構造物または芸術作品を設置することは、どの惑星から来ていても違法だ」と冗談を交えて指摘した。
柱発見のニュースはすぐにインターネット上で拡散。キューブリック監督の名作SF映画『2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)』に登場する奇妙な物体「モノリス」に似ているとの投稿が相次いだ。映画では、地球外からやってきたこの物体により人類の進化が飛躍したという筋書きとなっている。
また、世界が新型コロナウイルスの流行に見舞われる中で見つかったこの柱には、全く異なる機能があるのかもしれないとの説も登場。インスタグラム(Instagram)では、「これは2020年の『リセット』ボタンだ。誰かはやくこのボタンを押してくれない?」や、「近づいてみると、『コロナワクチン在中』と書いてある」といったコメントが投稿された。
柱を上空から見つけたパイロットは、「どこかのニューウエーブアーティスト」の作品ではないかと推測。ユタ州に近いニューメキシコ州に一時期住んでいた前衛芸術家の故ジョン・マクラッケン(John McCracken)氏(2011年に死去)の作品との類似点を指摘する声も上がった。マクラッケン氏の代理人事務所はAFPに対し、この柱はマクラッケン氏の作品ではないものの、同氏へのオマージュとして他のアーティストが制作したものではないかとの見解を示した。(c)AFP