【11月25日 AFP】仏英両国は24日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として導入していた規制措置を、クリスマスに向けて緩和すると発表した。欧州では数週間にわたるロックダウン(都市封鎖)措置により新型ウイルス流行の第2波が収束に向かっている。

 仏国民に向けたテレビ演説を行ったエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、全国を対象に施行している外出制限を来月15日に解除する方針を発表。過去数週間にわたり閉鎖されていた小売店は今月28日から営業再開を認めるとした。ただ、新型ウイルス流行の「第3波」や新たなロックダウンを回避するため、規制の一部は維持。レストランやバーは来年1月まで閉鎖される。

 10月末に始まった現在のロックダウン措置は来月15日に解除され、代わりに全国を対象とした夜間外出禁止令を導入。外出が禁止されるのは午後9時~午前7時で、クリスマスイブと大みそかは対象外となる。

 フランスでは24日、新型ウイルスによる国内死者数が5万人を突破。マクロン氏は、新型ウイルスに対するワクチンの接種を12月下旬か来年1月上旬にも開始したい意向を表明した。

 英当局も24日、12月23~27日のクリスマス期間中に集会と移動の制限を国内全土で緩和し、最大3世帯が集まることを認めると発表した。(c)AFP