【11月25日 Xinhua News】中国河南省(Henan)安陽市(Anyang)で23日、殷墟(いんきょ)遺跡博物館が着工された。敷地面積は268ムー(約18ヘクタール)で、建築規模は5万1千平方メートル。総投資予定額は約10億6千万元(1元=約16円)。2022年末の完成を見込む。

 殷墟遺跡は中国で最も重要な古代の都城遺跡の一つで、世界文明史上でも大きな影響力を持つ。文献による考証が可能で、考古学と甲骨文によって存在が証明された中国史上初の都城とされる。同遺跡の発見は、文字に裏付けされた信ぴょう性のある歴史を商代にまでさかのぼらせ、また甲骨学という新たな学問を生んだ。新中国成立後、殷墟遺跡からは100万点以上の遺物が出土しており、うち貴重とされる文化財だけでも5万点余りある。

 博物館は洹河(えんが)の北岸に建設される。殷墟中核エリアに隣接し、殷墟宮殿宗廟区とは川を隔てた位置となる。(c)Xinhua News/AFPBB News