【11月24日 AFP】(更新)ロシアは24日、開発中の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV(Sputnik V)」について、臨床試験(治験)データの第2次暫定分析で95%の有効性が示されたと発表した。

 ロシア保健省と同国のガマレーヤ疫学微生物研究所(Gamaleya Research Institute of Epidemiology and Microbiology)、政府系ファンド「ロシア直接投資基金(RDIF)」の発表によると、この95%という有効率は、ワクチンの1回目の投与から42日後に得られた暫定データに基づいて算出されたという。

 1回目の接種の28日後に、39症例で91.4%の有効率、さらに2回目の接種を経た42日後には、「95%を超える有効性」が示されたとしている。ただし、この2回目の有効率の算出に用いられた症例数は明らかになっていない。

 スプートニクVの治験参加者は、1回のみ接種を受けた人が2万2000人、2回接種した人は1万9000人超だという。

 2回接種が行われるこのワクチンは、世界各地で10ドル(約1000円)以下で販売される一方、ロシア国民には無料で提供されるとしている。

 保存面では、他の一部のワクチンは超低温での管理を要するのに対し、スプートニクVは2~8度での保存が可能だという。(c)AFP