【11月24日 Xinhua News】中国北京市で20日、「清華大学(Tsinghua University)蔵戦国竹簡」第10集が刊行された。「四告」全巻(全4篇)と「四時」「司歳」「行称」「病方」など竹簡5種8篇が収録されている。いずれも散逸して現存しない文章で、中でも「四時」には戦国時代の未知の占星術体系が記載されている。

「四時」と「司歳」は通し番号があり、同じ巻に書き写されている。「四時」には毎月1、4、7、10、14、17、20、24、27日の星回りと雲や雨、風などの季節現象が詳しく書かれており、占星術用語や星の運行、季節の変化が一つの体系を成している。現代に伝わる文献の記載と大きく異なっており、これまで知られていなかった戦国時代の占星術体系になるという。

 清華大学は2008年、後に「清華簡」と呼ばれる戦国時代の貴重な竹簡2500点近くを収蔵した。同大出土文献研究・保護センターは2011年に研究報告の第1集を発表して以降、毎年1冊のペースで新たな報告書を刊行しており、今回はその第10集となる。(c)Xinhua News/AFPBB News