【11月24日 People’s Daily】第3回中国国際輸入博覧会の会場では、マスコットキャラクターのパンダがマスクをつけて、参加者たちに防疫のリマインドをしている。コロナ対策の前提のもとで開催されたこのグローバル貿易の一大イベントは、世界的な関心を集めた。

 博覧会にスムーズに参加し、同時に防疫規定を満たすため、あるドイツの科学技術企業の責任者は早々と準備にかかり、14日の隔離観察を経て会に参加した。同社にとっては3年目の参加となる。これほど博覧会への参加に執着する背景には、中国の広大な市場が持つ魅力がある。

 コロナ禍は、各国に深刻な衝撃を与え、世界経済に重大な損害をもたらしたものの、輸入博覧会の歩みを止めることはなかった。展覧会の面積は3万平方メートル近くに拡大され、初めて設立された公共衛生防疫エリアは計画面積の6倍に拡張され、世界トップ500企業と各業界のリーディングカンパニーが一堂に集まった。

 新型コロナウイルスの大流行を受けて、今回の輸入博覧会のハイライトの一つが、医療機器および医薬保健展覧エリアだった。ワクチン・医療機械・薬品・医療サービスなどが脚光を浴び、集まってきた世界中の医薬品や医療機械関連企業の数は第1回の時と比べて倍以上になった。医薬健康関連の企業が博覧会に集められ、その質の良い製品は中国人民の健康増進に寄与するであろう。

 博覧会はプラットフォームであり、各国企業の中国におけるビジネスチャンス開拓を支えている。新製品発表エリアでは、多くの企業が世界初公開の製品・最先端技術・サービスイノベーションを発表していた。ある参加企業の責任者は次のように言う。輸入博覧会は総合的な影響力の面でもバイヤーの買い付け能力の面でも、他のどの展示会とも同列に語ることができないものだ。中国は14億の人口を抱え、中流収入層は4億を超え、世界で最もポテンシャルの高い大市場である。

 中国の拡大・開放を続ける姿や、各国の自発的に参加する情熱、企業が積極的に行う人材や資金の投入によって、博覧会は活気にあふれていた。開放と協力という体勢は変わることなく、輸入博覧会は毎年開催され、年々良くなっていく。各国の参加者たちは良い商談を得て、多くの成果を持ち帰っていた。(c)People's Daily/AFPBB News