【11月24日 AFP】中国は24日、無人月面探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」を打ち上げた。世界で約40年ぶりに月の土壌を採取し、地球に持ち帰ることを目指す。

 中国国営の新華社(Xinhua)通信によると、嫦娥5号は同国南部・海南(Hainan)省の文昌衛星発射センター(Wenchang Space Center)から24日午前4時30分(日本時間同5時30分)にロケット「長征5号(Long March 5)」で打ち上げられた。「嫦娥」の名は、中国神話の月の女神にちなんでいる。

 中国政府は2022年までの有人宇宙ステーション保有と将来的な有人月面探査を目指し、軍事宇宙プログラムに巨額の資金を注ぎ込んでいる。

 今回の打ち上げでは、月の起源や生成、火山活動に関する研究を進めるために月の石や土壌を採取する計画。成功すれば中国は、1960~70年代の米国と旧ソ連に続き、月から土壌サンプルを持ち帰る3番目の国となる。(c)AFP/ Poornima Weerasekara and Ludovic Ehret