【11月24日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、今月3日の大統領選で勝利を宣言したジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領の政権移行チームに対する米政府の支援にもはや反対しないとツイッター(Twitter)で表明した。この発表は敗北を認めていないトランプ氏にとって、これまでで最も敗北宣言に近いものといえる。

 トランプ氏は、一般調達局(GSA)のエミリー・マーフィー(Emily Murphy)局長が、政権移行チームへの支援を始めると発表したことを受けて、一般調達局は「必要なことを何でもすべきだ」とツイートした。

 同じツイートでトランプ氏は、「われわれの訴訟は断固として続く。われわれは良い闘いを続け、必ず勝つと私は信じている!」と書き込み、敗北は認めなかった。

 しかし、一般調達局がバイデン氏の政権移行チームに協力することをトランプ氏が承認したことで、トランプ氏自身が敗北を認めつつあることがうかがわれる。

 トランプ氏は大統領選からこれまでの3週間、バイデン氏の勝利は不正行為によるものだと一切根拠を示さずに主張してきた。政治的な圧力を受けたことはないとしてきたマーフィー局長は、これまでバイデン氏の政権移行チームへの支援の提供を拒否してきた。

 バイデン氏の政権移行チームは、ようやく資金やオフィススペースの利用、連邦政府職員との面会ができるようになる。政権移行チームは、一般調達局が「円滑で平穏な政権移行のために必要な支援」を認めたとして歓迎した。(c)AFP/ Sebastian Smith