【11月22日 AFP】米大統領選の結果をめぐって共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領陣営が不正を指摘する訴えを各地で起こす中、ペンシルベニア州の連邦地裁は21日、根拠がなく推測に基づくものとして訴えを棄却した。

 この決定はトランプ氏陣営の訴訟戦略を非難する厳しいもので、23日に予定されているジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領の勝利認定に道を開くものとなる。

 バイデン氏が大統領に就任する来年1月20日が刻々と近づく中、トランプ氏陣営は、これまでのところ成果が出ていない訴訟の乱発に加え、激戦州でのバイデン氏の勝利認定の差し止めを目指している。

 今回の決定でマシュー・ブラン(Matthew Brann)判事は、トランプ氏陣営が郵便投票に関する訴状で「法的根拠のない推測による主張」を展開したと指摘。「人口が6番目に多い州のすべての有権者はもとより、米国ではこうしたやり方で1人の有権者の権利をはく奪することすら正当化できない」と非難した。

 大統領選ではバイデン氏が306人の選挙人を獲得、トランプ氏の獲得選挙人は232人にとどまった。選挙人による投票は12月14日に行われるが、それに先立ち選挙人の認定が行われる。(c)AFP