【11月22日 AFP】パキスタン・ラホール(Lahore)で21日、強硬路線のイスラム教指導者、ハディム・フセイン・リズビ(Khadim Hussain Rizvi)師の葬儀が執り行われ、大勢の人がマスクを着けず参列した。リズビ師は長年にわたり同国の宗教的少数派を脅かし、暴動を扇動したり、イスラム教への冒涜(ぼうとく)行為と闘うとして欧州諸国の破壊を提唱したりしてきた。

 警察はAFPに対し、葬儀に約30万人が参列したと明かした。だが主催者は、参列者はこれよりはるかに多いとしている。

 長年車椅子生活をしていたリズビ師は、高熱と呼吸困難を患い、19日に54歳で死去した。死因は公表されておらず、新型コロナウイルスの検査や検視も行われていない。

 パキスタン軍はリズビ師を「偉大な学識者」と称賛し、同国のイムラン・カーン(Imran Khan)首相もすぐに哀悼の意を表した。いずれも、リズビ師の運動の影響力を警戒しているとみられる。(c)AFP/Kaneez Fatima / with David Stout in Islamabad