【11月22日 AFP】20-21スペイン1部リーグは21日、第10節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は1-0でFCバルセロナ(FC Barcelona)に勝利し、優勝へ弾みのつく白星を挙げた。一方のバルセロナは、ここ約30年で最悪のリーグ序盤戦を送っている。

 アトレティコは前半終了直前、相手のジェラール・ピケ(Gerard Pique)とGKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)のミスからヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)が無人のゴールへロングシュートを決めて先制。対するバルセロナはリオネル・メッシ(Lionel Messi)も低調で、試合をひっくり返すことができなかった。

 これでアトレティコは、バルセロナとのリーグ戦では10年ぶりの勝利を挙げ、消化試合が一つ少ないながらもレアル・マドリード(Real Madrid)と勝ち点3差、序盤のリーグ戦を引っ張っている首位レアル・ソシエダ(Real Sociedad)と同勝ち点の2位に浮上した。

 一方のバルセロナは10位に低迷し、8試合を消化しての勝ち点11は1991-92シーズン以来最低の数字となっている。ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「どんな監督でもそうだが、責任は自分にある」「結果を改善しなければならないのは分かっている。選手への信頼はなくさない」とコメントした。

 アトレティコのシーズンになりそうな印象を強めるかのように、レアルも好調ビジャレアル(Villarreal CF)と1-1で引き分け、またしても勝ち点を取りこぼした。

 開始わずか105秒でマリアーノ・ディアス・メヒア(Mariano Diaz Mejia)がゴールを決め、先制したレアルだったが、徐々に勢いをなくすと、後半にジェラール・モレノ(Gerard Moreno)のPKで追いつかれ、主力を欠くチームは引き分けに持ち込むのが精いっぱいだった。

 それでもジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は「見返りが小さいと感じる」「きょうのプレーなら、もっと大きな結果がふさわしい。選手の頑張りを考えると不満がある」とコメントした。

 チームは公式戦ここ7試合で3勝しかできていない状態で、25日にはインテル(Inter Milan)との重要な欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)のアウェーゲームに臨む。(c)AFP/Thomas ALLNUTT