【11月22日 Xinhua News】中国のセメント業界情報サイト「数字水泥網」によると、川下での工事の加速や供給管理などを理由として、四川省や湖南省、広西チワン族自治区などのメーカーが16日にセメント価格を再び引き上げたことが分かった。上げ幅は1トン当たり20~30元(1元=約16円)で、一部地域では今月初めにも値上げが行われた。

 需要面では、国家統計局が16日発表したデータによると、1~10月の全国不動産開発投資は前年同期比6・3%増加し、伸び率は第1~3四半期(1~9月)を0・7ポイント上回った。1~10月のインフラ投資も0・7%増となり、伸び率は1~9月を0・5ポイント上回った。

 7~13日のセメントの平均在庫は前週比1・9ポイント低下した。モニタリング対象の80都市のうち、在庫が減少した都市は20都市に上り、特に浙江省や福建省、河南省などに集中した。江蘇省や浙江省、安徽省などのセメントメーカーは通常の出荷量、あるいは生産量をやや上回る販売量となっており、珠江デルタなどでは旺盛な需要を受けて在庫が低水準となった。(c)Xinhua News/AFPBB News