■12月後半に輸送開始

 ファイザーとビオンテックは、米国でワクチンの承認が下りたら、「数時間以内」に配布の手はずを整えると述べている。つまり、12月後半にはワクチン輸送が開始される可能性がある。

 このワクチンは、一般的な冷凍庫の通常温度よりはるかに低いマイナス70度での保管が必要だ。

 ファイザーは、ドライアイスを詰めたコンテナにワクチンを入れて予防接種センターに輸送する。このドライアイスにより、ワクチンは必要温度下で15日間保管されることとなる。

■年明けには新たなワクチンも

 モデルナが開発したワクチンは、ファイザーとビオンテックのワクチン提供にすぐ続いて配布の準備が整えられるとみられ、さらに、2月までには米日用品・製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が、数か月以内には英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と英オックスフォード大学(University of Oxford)が開発したワクチンがそれに続くとみられるとスラウイ氏は述べている。

 米政府は、来年4月までに十分な量のワクチンを手配し、夏までにより多くの国民に投与して接種率を高めることを目標としている。(c)AFP/Ivan Couronne