【11月21日 Xinhua News】中国科学院南京地質古生物研究所は19日、中国と米国の古生物学者がこのほど、福建省(Fujian)漳州市(Zhangzhou)漳浦県(Zhangpu)で1500万年前のチャンチンモドキの化石を発見したと発表した。化石はミイラのように乾燥し脱水しており、太古のチャンチンモドキの形態と構造を立体的に保存している。

 チャンチンモドキは熱帯や亜熱帯に生育する高木の一種で、中国では浙江省(Zhejiang)や福建省、雲南省(Yunnan)などに分布している。考古学的証拠によると、8千年以上前から古代人はこの実を食用として大量に貯蔵していた。

 研究チームは今回、ミイラ状になったチャンチンモドキの果実の化石7点を発見した。それらの形態と構造は、基本的に現在のチャンチンモドキと同様だった。少し違うのは、現在の果実は上端に「目」と呼ばれる3~6個の発芽孔があるが、発見された化石からは7個の発芽孔がある果実が初めて見つかった。これは、1500万年前の古代のチャンチンモドキが現代の「子孫」よりも多様な形態を持っていたことを示している。

 研究成果はこのほど、国際古植物学・古花粉学誌「Review of Palaeobotany and Palynology」に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News