【11月20日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP)で通算9度の総合優勝を誇るバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は、22日に行われる今季最終戦のポルトガルGPで、15年間にわたったヤマハ(Yamaha)のファクトリーチームでの活動に幕を下ろすことは「特別な瞬間」になるだろうと話している。

 MotoGPクラスで通算7度の年間優勝を果たしているロッシは、来年からヤマハのサテライトチームに当たるペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)に移籍することになっている。来季のモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)はファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が加入し、マーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)と共にレースに臨むことになっている。

 ヤマハではドゥカティ(Ducati Team)時代を挟んで2期を過ごしてきたロッシは19日、「日曜日(22日)は特別な瞬間になるだろう。なぜなら、このチームと一緒に長い旅を続けてきたからだ」「われわれの物語は二つのパートに分かれる。ドゥカティで2年間を過ごした後、再びチャンスを与えてくれたヤマハの皆さんにお礼を言わなければならない。なぜなら、自分はかなり打ちのめされていたから、ヤマハのファクトリーチームに戻ることが自分にとって重要だったからだ」と語った。

「2期目はとても長いものになった。優勝回数は減ったけれど、最高の経験とたくさんの忘れられない瞬間を得られた。このチームと離れるのは、間違いなくとても寂しい」

 来季のMotoGPは、ドゥカティのアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)が全休を表明しており、現在LCRホンダ・イデミツ(LCR Honda IDEMITSU)に所属するカル・クラッチロー(Cal Crutchlow、英国)もヤマハのテストドライバーになるべくシリーズを去ることになっている。

 さらには、KTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のポル・エスパルガロ(Pol Espargaro、スペイン)、プラマック・レーシング(Pramac Racing)のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)、エスポンソラーマ・レーシング(Esponsorama Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)、そしてドゥカティのダニロ・ペトルッチ(Danilo Petrucci、イタリア)が新天地に移ることになっている。(c)AFP