【11月20日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)は19日、通算5度のオールスター(NBA All-Star)選出を誇り、けがによる長期離脱から復帰を模索していたクレイ・トンプソン(Klay Thompson)が、アキレス腱(けん)を断裂して2020-21シーズンは絶望的となったことを明らかにした。

 2019年のNBAファイナルで見舞われた膝のけがで昨季を棒に振っていた30歳のトンプソンは、18日のチーム練習で右脚を負傷してコートを後にした。この日に受けたMRI検査では右アキレス腱の断裂と診断され、来季の全休が確定。同選手が新たなけがに見舞われたというニュースが流れた際には、選手たちの激励の言葉と共に心配する声がNBA全体にあふれた。

 トンプソンはウォリアーズが2014-15シーズンから5季連続でNBAファイナルに進出し、同シーズンに加えて2016-17シーズンと2017-18シーズンにタイトルを獲得するのに中心的な役割を果たしており、今回のけがはチームにとって大きな打撃になるとみられる。同チームは昨季、同選手の不在に加えてエースのステフェン・カリー(Stephen Curry)が手の骨折で4か月戦線を離脱し、ウエスタンカンファレンス最下位で終了した。

 チームのゼネラルマネジャー(GM)を務めるボブ・マイヤーズ(Bob Myers)氏は、トンプソンがまたしても負傷したニュースにチームがショックを受けていると明かした。特に親しいチームメートのカリーとドレイモンド・グリーン(Draymond Green)は、同氏が電話でこのニュースを伝えると驚きのあまり沈黙してしまったといい、「驚いて言葉が出なくなるときがある」「これは電話で伝えたいニュースではない。かなりの沈黙があった」と語った。

 マイヤーズGMはまた、たとえ2年以上も実戦から遠ざかった後に再びコートに足を踏み入れることになっても、トンプソンが必ず復帰を果たすと擁護した。(c)AFP