【11月20日 AFP】男子ゴルフ、欧州ツアーのジョバーグ・オープン(Joburg Open 2020)は19日、南アフリカ・ヨハネスブルクのランドパーク・ゴルフ・クラブ(Randpark Golf Club、パー71)で開幕し、地元のウィルコ・ニエナベール(Wilco Nienaber)が439ヤードを飛ばす驚異的なティーショットを披露するなどし、同胞のショーン・ノリス(Shaun Norris)とともに8アンダー「63」で首位発進した。

 この日1イーグル、9バーディー、3ボギーをマークしたニエナベールは、1753メートルの標高にも助けられて打球をいつもより遠くへ飛ばしていた。しかし、パー5の4番で記録したとてつもない飛距離は、海抜レベルのコースも含めた米国ツアーのティーショットで平均325ヤードを記録している「飛ばし屋」のブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)と好意的に比較された。

 20歳のニエナベールはアマチュアで通算21勝を記録して昨年プロ転向を果たした後、欧州ツアー10大会に出場してイングリッシュチャンピオンシップ(English Championship 2020)の4位を含め、これまでトップ10フィニッシュ2回という素晴らしい成績を挙げている。

 ニエナベールはまさに怪物的な飛距離で注目を浴びたティーショットについて、「まずまずのドライバーだった。8アンダーというのは、どのコースでも上出来だ」と控えめにコメントした。

 しかし、地元テレビ局のSuperSport TVで解説者を務める元プロゴルファーのトニー・ジョンストン(Tony Johnstone)氏は、フェアウエーをわずかに外れたこのティーショットからバーディーを記録した同選手について、「ウィルコはとてつもない才能の持ち主であり、439ヤードの打球を飛ばすなんて、思考がまひするような出来事だ」「300ヤードでも十分すごいし、400ヤードはびっくり仰天だ。ましてや、そう、439ヤードなんてあり得ない」と惜しみなく称賛した。

 欧州ツアーと南アフリカのプロツアー「サンシャインツアー(Sunshine Tour)」の共催大会は、今大会を含めて同国で3大会が行われる。(c)AFP